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楽天やIIJに新たな動き! 格安SIMは今後どうなる?

2018年01月25日

2019年にMVNO「楽天モバイル」が

4のキャリアになる!


2017年12月14日、楽天が移動体通信事業(キャリア・MNO)を開始する方針を発表した。楽天といえばネット通販サイトの最大手。すでに「楽天モバイル」ブランドで格安SIM事業を行っているが、今後はドコモやauのような携帯電話キャリアに参入するという。これが実現すれば国内4番目のキャリアが誕生することになる。

そもそも、「楽天」が格安SIM事業に参入したのは2014年10月のことだった。月額利用料の支払いで楽天スーパーポイントが獲得できたり、貯まったポイントを月額利用料の支払いに充当できたりなど、独自サービスでシェアを伸ばし、2017年には国内3位のMVNO(仮想移動体通信事業者)に成長した。さらに、2017年9月には当時業界5位だった「プラスワン・マーケティング(FREETEL)」の買収を発表。これによって総契約者数は140万人を超え、一気に格安SIM業界でシェアトップに躍り出たのだ。

 

その楽天が、どうして今キャリアに参入することを決めたのだろうか? また、楽天がキャリアになることで、今後の格安SIM業界にどのような変化があるのか……。今回は、楽天モバイルのキャリア化をもとに「MVNOの今後」を予想してみよう。

格安SIMを売るMVNOは650社以上! 今後は買収や合併の促進が予想される

現在、日本のキャリアにはドコモ、au、ソフトバンクの3社があるのはご存じだろう。日本全国に専用回線を保有し、数千店もある実店舗で手厚いサービスを行っていることもあり、携帯電話契約者の9割以上は今でも大手キャリアで契約している状況だ。

 

これに対し、楽天モバイル、IIJmio、mineo、OCNモバイルONEなどに代表される格安SIMは、通信回線を保有しているキャリアから通信回線を借りることで格安なプランを提供している。最近では実店舗を持つ格安SIMも増えてきたが、基本的に通信回線の保守費用などがかからないため、キャリアに比べると格安なサービスを提供できるのが特徴だ。とはいえ、MVNOは独自の通信回線を持っていないため、どうしても混雑時にはキャリアよりも通信速度が遅くなるというデメリットもある。また、格安SIM会社の総契約数はわずか1500万回線ほど。その規模は3大キャリアの契約数に比べると微々たるものだ。そこに大小あわせて650社以上のMVNOがひしめきあっている状況であり、今後は買収や合併などが進むのではないかと見られている。

 

また、キャリアと格安SIMの中間的な存在としてY!mobileやUQ mobileといった「サブキャリア」も存在する。Y!mobileは独自に自社回線を持っているが、ソフトバンクグループであるためソフトバンク回線も利用できるのが特徴。UQ mobileはauと同じKDDIグループなのでau回線を利用している。いずれも1980円~という低価格がウリで、全国に数千の実店舗があり、手厚いサービスが受けられる安心感があるほか、格安SIMに比べると混雑時の速度低下も少ない。キャリアと格安SIMのイイとこ取りをした格好で、大きくシェアを伸ばしている。




■楽天がキャリアになったとしても現キャリアの大きさにはまだまだ遠い

楽天は2018年1月の4G回線の電波割り当てに応募する。また、設備費用とし6000億円の資金を調達して、2025年までに日本全国に基地局を展開、都市部を中心にサービスを展開して1500万件の契約を獲得する計画を立てている。実際にサービスが開始されるのは2019年中とのことだが、果たして楽天がどこまでシェアを伸ばせるのだろうか?

 

ちなみに、3大キャリアの契約者数は2017年9月時点で、ドコモが7536万、auが4966万、ソフトバンク(Y!mobile含む)3910万。サブキャリアのUQ mobileも2710万(一般社団法人 電気通信事業者協会調べ)となっており、現状の楽天モバイルを上回るビッグビジネスであることがわかる。

 

楽天がキャリア化するメリットは キャリアと同品質で低価格化?

楽天がキャリアになると、まず、既存キャリアよりは安いプランを提供してくることが考えられる。設備費用の負担もあるため現在の格安SIMのように通話機能付きで1600円といった激安価格までは難しいと思われるが、かといって既存の3大キャリアと同価格では、あえて楽天モバイルに乗り換える魅力に乏しい。やはり、サブキャリア並みの1980円~3980円という低価格で顧客獲得を狙ってくるのではないだろうか。

 

次に考えられるのが楽天スーパーポイントの活用だ。楽天の会員数は1億人規模で、楽天スーパーポイントの累計発行額はすでに1兆円を突破している。このポイントは格安SIMの月額利用料の支払いや自社サイトでの買い物に利用できるだけでなく、ファーストフードやドラッグストアなどでも利用可能。楽天の新規契約者やMNPでの移入者には高額のポイントを付与したり、10倍、20倍といったポイントの高還元率を適用したりといったことがあれば、乗り換えの大きな動機付けになるはずだ。もちろん、付与したポイントが自社サイトでの利用につながれば、楽天にもメリットがあるため実現性はかなり高いといえるだろう。

また、現在、楽天モバイルの実店舗は全国に180店(直営店約60店含む)程度しかないが、UQ mobileは2700店舗以上、Y!mobileは4000店舗以上ある。そのため、楽天も実店舗を現在の10倍以上に増やさざるを得ないだろう。これによって、従来よりも手厚いサービスが受けられるようになるはずだ。

 

■楽天モバイルに期待される独自サービスとは?

①プランは既存キャリアより安くなる?

1500万回線を達成するには、既存キャリアよりも安い価格設定になると予想。サブキャリア並みの価格になるのでは?

 

②ポイントの大量付与に期待!

新規加入やMNP転入時に高額のポイントがもらえたり、10倍、20倍ポイントが還元されたりなどが実施されることは大いに期待できる。

 

③実店舗が増えてサービスが充実する!

1500万回線を達成するなら、実店舗を現在の10倍以上に拡充しなければならないだろう。実店舗が増えれば対面サービスが充実するはず。大都市では楽天カフェのような独自店舗も増えるかも?

 

楽天のキャリア化

不安要素は電波環境の構築

楽天がキャリア化することで、価格やサービス面でのメリットは十分あると思われるが、気になる部分も指摘しておきたい。

まず、楽天が使える携帯電話の周波数帯だ。今後、楽天が取得できるのは1.7GHz帯と3.4GHz帯であり、プラチナバンドと呼ばれる700~900MHzは使えないのである。プラチナバンドは山間部や高層ビルの立ち並ぶ大都市でも、障害物に影響されにくく通話が途切れにくいのが特徴。楽天でこのプラチナバンドが使えないのは厳しい。

次に、懸念されるのが7年間で6000億円という設備投資額の少なさだ。たとえば、2016年度にドコモは5971億円、auは5194億円、ソフトバンクは3205億円もの巨費を1年間の設備点検や増強のために使っているのだ。このことから、楽天の設備投資はまず都市部を中心に展開され、当初は地方都市や山間部などではつながらないことも予想される。

 

もちろん、このような状況を回避するためにドコモ回線のローミングなどで対応する可能性は十分考えられるが、地方都市や山間部などに住んでいる人は、楽天の電波状況には注意した方がよさそうだ。

 

 

IIJが開始する フルMVNOサービスとは何か?

MVNOのキャリア化という話題では、IIJが2018年3月にフルMVNOサービスを目指すというニュースにも注目しておきたい。IIJはIIJmioというブランドで、203.9万回線(個人契約97.2万回線含む)を有する格安SIM(MVNO)業界の最大手だ。そのIIJがフルMVNOサービスを開始するとはどういうことなのか?

 

まず、現状の格安SIM会社はすべて「ライトMVNO」である。これは通信回線や設備、SIMの発行など、携帯電話に関わるほとんどの部分をキャリア(MNO)から提供してもらうこと。たとえば、SIMカードはMVNO側が加工することはできず、IIJmioでSIMを契約してもスマホの通信回線表示はIIJではなくドコモやauと表示されてしまう。また、SIMを開通させるタイミングや海外での利用が難しいなどの制約があった。そのため、現状ではどのMVNOもほとんど同じようなプランやサービスになっているのである。

 

これを解消するためにIIJが開始する「フルMVNO」は、ドコモの加入者管理機能(HLR/HSS)を開放してもらいIIJが管理するというもの。これによってIIJが独自にSIMカードを発行できるようになるのだ。

「HLR/HSS」とはSIMカードを管理するためのデータベース(SIMカードのID番号(IMSI)や電話番号など)、端末の位置情報などが含まれる重要な部分で、通信回線に接続するための認証を制御することができる。このHLR/HSSを管理できれば、独自のMNC(Mobile Network Code)を持てるので、スマホでの通信回線表示は「IIJ」になるのだ。もちろん、SIMカードデザインを自由に変えられるほか、独自の形状のSIMカードの発行も可能になるため、IoTで主流になると見られている埋め込み型SIM(eSIM)などの製造も可能になるとされている。

 

■加入者管理機能 HLR/HSS とは?

 

SIMカードを管理するためのデータベース(SIMカードのID番号(IMSI)など)

 

②通信回線に接続するための認証を制御

 

③端末の位置情報の把握

さらに、SIM開通のタイミングも自由に行えるようになるため、日割りなどのプランも可能になるほか、海外でもローミングできるので、IIJのSIMをそのまま海外でも安価で使えるようになるという。

 

一般向け音声SIM

フルMVNOサービスには課題もある

 

IIJのフルMVNOサービスは、2018年の春から訪日外国人向けSIMでスタートする予定だが、残念ながら現状はデータ専用回線のみで、音声回線のフルMVNOサービスはすぐに開始されるわけではない。もし、国内の一般ユーザー向けに音声SIMでフルMVNOサービスを始めるとなると、無視できない問題が浮上してくるのだ。フルMVNOサービスのIIJが発行する新しいSIMカードは、スマホ側では「IIJ」回線と認識されてしまうため、従来のIIJmioのようにスマホのSIMロック解除なしでドコモ回線やau回線のSIMを利用することができなくなってしまう。ユーザーにすれば、これは大きなデメリットになる。このような理由もあって、IIJが今すぐに一般ユーザー向けの音声SIMでフルMVNOサービスを行う可能性は低いといわれている。

 

格安SIMが、スマホの通信コストを抑える新たなサービスとして早くも定着。楽天モバイルのキャリア化、IIJmioのフルMVNO化など、飽和状態となりつつある格安SIMの提供会社・MVNOが新たな一歩を踏み出し始めている。今は月額料金を比較して3大キャリア→MVNO(格安SIM)への乗り換えが盛んに行われているが、今後は多くのMVNOがキャリアと同等の立場となり、ユーザー獲得競争を繰り広げる様子が見られるようになるのかもしれない。

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